劉瀋巍君がユーザインタフェース技術の分野における重要国際会議の一つであるACM International Conference on Inteligent User Interface (IUI 2010) で研究発表をしました.
(残念ながら劉君は暗くてよく見えませんが...)
論文のタイトルは “WildThumb: A Web Browser Supporting Efficient Task Management on Wide Displays” というもので,Webブラウザで多数のページを同時に開いている際に,「タブ」による表示だけでは自分が開きたいページがどれだかわからなくなってしまうので,現在開いているWebページのサムネイルを生成し,サムネイルで表示するようにするというアイデアに関するものです.しかし,単純にページ画面を縮小しただけのサムネイルでは,似たようなページが複数あると結局区別がつかなくなってしまうため,さらなる工夫として,ページ中のサイトロゴに当たる画像と,ページ中で最も重要と思われる画像を拡大強調表示したサムネイルを生成します.サイトロゴに当たる画像と,最も重要と思われる画像がわかれば,世の中のほとんどのWebページはだいたい区別できます.例えば,ある二つの商品に関する価格.comのページと,同じ二つの商品に関するAmazonのページの計四つのページを開いている場合,価格.comとAmazonそれぞれのサイトロゴと,各商品のページが拡大強調表示されていれば,これら四つのページのサムネイルも簡単に区別することができます.実際に実装したシステムの表示画面は下記のようなものになります.
今回の開催地は Hong Kong でした.今回はあいにく劉君に一人で行ってもらうことになりましたが,英語も中国語も流暢な劉君なので安心でした.